リビオライフデザイン総研

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202X年。車は空を飛び、マンションは停留所を11箇所選べるようになった。

202X年。車は空を飛び、マンションは停留所を11箇所選べるようになった。

自動車誕生から2世紀半。空飛ぶ車が市販されるというニュース。2022年だそうです。夢がありますね。モビリティの世界では、そんなハード面の革新とともにソフト面も日々進化しています。最新の技術を暮らしへとつなぎこむのはソフト面の役割ではないでしょうか。リビオは「モビリティサービスを通じて人々の暮らしをもっと豊かに」するMONET Technologiesと共同でマンション専用オンデマンドモビリティ「フリクル」を開発しました。マンション界初めての試み。439戸の実証実験の結果を踏まえ今後の展望についてレポートします。

フリクル、ここがあたらしい。

・マンション住人専用の運行サービス。
・マンションごとに設定された11スポットで乗降可能。
・スマホで利用の24時間前〜9分前まで発着地点を予約。
・リアルタイムな予約状況に応じて最適ルートで運行。
つまり、そのマンションで暮らす人にとって、
「安心・便利・早い」移動の実現を目指したサービスです。

どうだった?リビオシティ・ルネ葛西「439戸」での実証実験。

<DATA>
実施期間:2020年2月~2021年4月(14.5ヶ月)
フリクル1号:26人乗りマイクロバス。
平日7時から23時の運行。
通勤通学シャトル:最寄り駅までのシャトル輸送。
総ライド数17000。1日平均60人
オンデマンド運行: 11の乗降ポイント間のオンデマンド運行。(8月より住民の要望で11から15箇所に)
総ライド数25000。1日平均80人

マンション居住者、認知率100%・利用率96%。
利用理由top4
通勤シャトルを使う理由(回答人数)

・雨の日に並ばず乗れる 78
・混雑を避けるため60
・早く着く60
・身元のわかる人と一緒で安心11

オンデマンドを使う理由

・アプリで簡単に乗れる66
・雨の日の移動がラク65
・広くて快適28
・子供との移動がラク25

オンデマンドでの行き先は「マンション発、駅発」がメイン。

と、以上が概要ですが、
実証実験とは「こんな使われ方・こんなサービスが便利だろな」と考えたことを実際に確かめ、改善していくためのステップ。ここからはフリクルの開発に実際に携わった白木研究員に聞いてみましょう。

どうなる?フリクル
「子供・安心・絆」

レポ:実証結果、事前の予想どおりですか?

白木:おおむね想定どおりです。駅とマンションの往復がやはり多い。都市部の生活サービスは駅周辺が多いので、駅に偏ることはある程度想定していました。通勤、通学に限らず、広く生活者にとって「うれしい移動手段」という目的への手応えは感じています。

レポ:子供がキーワードとレポートにありましたが。

白木:今回のマンションは子育てファミリー世代の方が多かったこともありますが、実際の利用シーンとして、駅周辺のお稽古ごと教室の往来への利用が多かったです。ひとりで行って帰って来る、に安心が加わったと。

レポ:なるほど。たしかにそれはリアルですね。

白木:アンケートにも「子供と一緒に楽しく利用」「公共交通機関にくらべ同じマンションの子を持つ親同士の理解があって安心」などの声がありました。事前のヒヤリングから、「ベビーカー専用置き場」を設置したり子育て世代にとっての利便性は意識していました。これからも「安心」は重視していきたいですね。

レポ:利用者の声から思わぬ気づきがあったとか?

白木:「運転手さんの気遣いに感謝」といった声ですね。たしかに運転手さんが毎回ほぼ同じになるというのが、公共交通機関との大きな違いですね。今後のサービス開発においても鍵になってくるかと考えています。

レポ:たしかに。なんだか幼稚園送迎バスの運転手さんを思い出しますね。笑


「行き先はマンションごとに自由に設定」

レポ:上の図にもありますが、停留所が11から15に増えてますね。

白木:実施から半年で住民アンケートを取って追加しました。

レポ:葛西南高校が追加されていますが、事前想定より高校生が多かった??

白木:そこがまさに、実際に住んでみて分かった行きたい場所、です。高校の横に地元でよく使われるスーパーがあるのですよ。

レポ:なるほど!そこを住民のみなさんが利用してみてこれはいいな、と、
白木:なったわけですね。

レポ:乗降ポイントはどこでも設定可能なんですか?

白木:システム的には基本的には制約はないです。乗り降りする場所としての安全面を検証し設置します。

レポ:最後にずばり、フリクルにキャッチコピーをつけるとしたらなんですかね?

白木:おもてなし、、、住民おもてなしシャトル!?そういうイメージです。


まとめ

「住民おもてなしシャトル」フリクル。今回の実証実験で得られた課題や気づきや確信をもとに開発が進められています。移動手段としてのあたらしさや便利さだけではなく、マンション生活をより豊かにするための新サービスとして。ご期待ください!導入物件、導入時期など続報があり次第お届けしたいと思います。

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