ライフデザインby LIVIO

お客さまの豊かな〝人生のデザイン〟のために。リビオの考えや取り組みをご紹介いたします。

環境や防災に配慮した住まい・街づくり お客様の理想を叶えるサステナブルな未来へ

環境や防災に配慮した住まい・街づくり お客様の理想を叶えるサステナブルな未来へ
日鉄興和不動産株式会社
住宅事業本部 開発推進部
商品企画グループ グループリーダー

吉野 奈美子

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日鉄興和不動産株式会社
住宅事業本部 開発推進部
開発推進第一グループ マネージャー

中澤 真平

お客さま一人ひとりの人生を豊かにデザインするマンションブランドとして、リビオは、環境に配慮した住まい、街づくりを大切に考えています。
リビオが考えるサステナブルとは、より豊かな日々を未来へつなぐこと。
独自の視点で、持続可能な社会・都市の実現を目指しています。

【POINT】
1.サステナブルな住まいづくりへの基本姿勢
2.持続可能な社会に向けた緑の価値の循環
3.一歩先をいくサステナブルな未来への展望も

1.サステナブルな住まいづくりへの基本姿勢

持続可能な社会の実現に向けた多面的なアプローチ

吉野:当社はデベロッパーとして、サステナブルな観点から様々な取り組みを重ねてきました。具体的な活動としてイメージしやすいのは、「環境」への配慮ですが、サステナブルには様々な側面があると私は考えています。近い将来、避けられないであろう災害に備えた「防災」であったり、地域活性化にも結び付く「コミュニティ形成」であったり、持続可能な社会の実現には、幅広い視点からの活動が大切だと考えています。
リビオのサステナブルでは、住まい・街づくり・ライフスタイル・防災といった各分野において、脱炭素社会の推進にはじまり、生物多様性を育む緑化、リユース・リサイクルの推進、防災に関する施策など、物件それぞれの特性に合わせて、多岐にわたる活動に取り組んでいます。こうした企業姿勢をお客様と分かち合うことは、とても重要だと感じております。このような活動を通して、お客様とともに社会課題に向き合いながら、お客様が実現したい未来を創造するために、企業努力を続けたいと考えます。

リビオライフデザイン!サロン内のリビオサステナブルコーナー

『LIVIO GREEN ACT.』 標準化への取り組み

中澤
緑化の推進としては、持続可能な社会へ導くために、独自のランドスケープガイドライン『LIVIO GREEN ACT.』を策定しました。これは、(1)付加価値の向上、(2)グリーンインフラマンションの実現、(3)コミュニティの醸成、以上3点を主軸とした緑化計画となります。その目標を達成するために、生物多様性保全への配慮や既存樹木の活用などに取り組んでおります。
『LIVIO GREEN ACT.』に基づき、例えば「グランリビオ浜田山」(分譲済)では、生物多様性調査に基づいた在来種率90%以上の植栽計画、既存樹木の継承を実施しました。当物件は、環境と調和した住まいづくりが評価され、緑化認証制度であるABINC認証、SEGES認定を同時に取得しました。

『LIVIO GREEN ACT.』の思想を、リビオとして一貫性をもって具現化するために、このランドスケープガイドラインが策定されました。そして、個々の担当者がすべての物件に『LIVIO GREEN ACT.』の思想を体現できるように、本部内勉強会等も実施しました。私は開発推進部として、物件個別のサステナブルな取り組みも行いつつ、ランドスケープガイドラインに基づいた緑化計画等を推進しております。
『LIVIO GREEN ACT.』を推進することで、社会的にも評価された実績を活かし、さらなる取り組みの強化を図りながら、次世代に受け継がれる住まいを創出していきたいと思います。

『LIVIO GREEN ACT.』とは

日鉄興和不動産では、緑の持つ効果や機能が生物多様性を育み、持続可能な社会へ導くためのランドスケープのあり方を基準化した独自の緑のガイドラインを定めています。自然がもたらす心地良い暮らしと循環型社会への貢献を目指し、敷地内の植物の葉の先端から根に至るまで、建物の土壌から屋上に至るまで緑化が行われています。ガイドラインの実現に向けては、生物多様性向上、将来に誇れるみどり環境、地域の魅力向上につながる景観づくりなど、8つの取り組みが謳われており、これまでにも多くのプロジェクトで、『LIVIO GREEN ACT.』に基づき、みどり豊かなランドスケープを実現しています。

「グランリビオ浜田山」中庭(分譲済)

2.持続可能な社会に向けた緑の価値の循環

木を木のまま活かす循環システム『緑の循環プロジェクト』

吉野:『LIVIO GREEN ACT.』のガイドラインに基づく活動の一つが、『緑の循環プロジェクト』です。マンション開発にともない、敷地に自生している既存樹木の伐採を余儀なくされるケースが少なからずありました。既存樹木を保存するということは、各社それぞれに取り組んでいると思いますが、当プロジェクトの大きな特徴は、資源の循環という発想から、既存樹木の再利用に積極的に取り組んでいることです。それまで地域の人々に愛されたであろう自然景観を、少しでも継承したいという想い、かつサーキュラーエコノミーの推進の観点から企画されたものです。
具体的には、千葉市内にあるリビオ専用の圃場(ほじょう)で既存樹木を一時的に一括管理します。その後、元の敷地に戻す木もあれば、他のプロジェクトに移植する木もあります。どうしても移動せざるを得ない木を木のまま活かしたいという想いで、全社横断的に複数プロジェクト間での樹木循環活用が進められています。当社が展開するオフィス「BIZCORE(ビズコア)」に移植した事例もあります。また、移植に適さない樹木も多くあり、その場合は、家具・小物などへの製材化・堆肥やバイオマス発電への再資源化、既存樹木を用いたイベント活用などでアップサイクルしています。

個々の開発プロジェクトで移植する樹木は一時的に千葉市内のリビオの圃場で一括管理

サステナブルな街づくり。解体祭を通して地域と連携強化

中澤
総合デベロッパーとして地域とのつながりや交流を通じたコミュニティ形成も、持続可能な社会実現への取り組みの一つと捉えています。リビオが誕生する街で、地域の皆様と良好な関係性を築くことは、新しく暮らすお客様にとっても豊かな未来の暮らしにつながります。そこで、地域、未来へつながるきっかけづくりとして開催しているのが「解体祭」です。解体祭では、地域の方々に協力を仰ぎ、「まちと人」をテーマに地域の魅力を発信しています。
例えば、下落合では新築されるマンションの解体前建物を活用して、「つなぐ」をテーマに壁面ペイントやマルシェ、再生コンクリートの展示を行いました。目白台では「みらい」「サステナブル」をテーマとし、約30年稼働してきた11階建てのオフィスビルを「家」に見立てて未来の暮らしを創造するイベントを行いました。屋上公開は街をあらためて知っていただくきっかけとなり、ワークショップでは将来の暮らしにおける希望を反映した「みらいのくらし想像図」を作成。地元の皆様も数多く参加され、今後の開発にも活かせる成果が得られました。

(左)落合ホームズ解体祭~見える、過去と未来~/2023年12月開催
(右)目白台みらいくらしフェス~『ひと』と『とき』をつなぐ家~/2025年4月開催

リビオサステナブルの取り組み例~釜石市との連携

日本製鉄北日本製鉄所釜石地区のある釜石市で、街と縁が深い企業として、復興公営住宅建設など東日本大震災の復興を支援。現在、リビオ物件や常設マンションサロンの建築資材、スタッフの名札に、同市のFSC認証林の良質な天然木材を使用しています。さらに、釜石市におけるワーケーション事業の実施に向けた包括連携協定を締結。ワーケーションプログラムを通じて、釜石ならではの体験(自然体験、食文化、地域貢献、研修等)や、釜石市の様々な人・団体等との連携でワーカーや企業の新たなイノベーション、ビジネスチャンスを創出する取り組みも推進しています。
(左)岩手県釜石市の街並み (右)「リビオライフデザイン!サロン」スタッフの名札

3.一歩先をいくサステナブルな未来への展望も

防災活動にもサステナブルな視点を
中澤:サステナブルな観点からも、防災活動には注力しています。入居者様には防災用品がコンパクトにまとめられた防災リュックのお渡しや、家庭で保管しにくい防災用品については防災備蓄倉庫に保管しています。これまでも、こうしたハード面での基盤整備は実施してまいりましたが、今後はソフト面での取り組み強化を図ろうとしています。いかにして安心・安全なマンションをご提供できるのか、使命感をもって改善していきたいと思っています。というのも、「リビオシティ西葛西親水公園」(分譲済)などの防災訓練に参加して、入居者の皆様の意識調査を実施したところ、防災への関心が非常に高いことがわかりました。一方で、防災倉庫の場所や防災備品の使い方など具体的な行動・対策という観点では、ぐっと認知度が下がることがわかりました。こうした現状を理解したうえで、内覧会での説明を手厚くしたり、防災訓練でのメニューを増やしたり、今後の施策を検討中です。万が一の際には、有効に活用していただける防災備品であるべきですし、自助・共助が連携して実施されるようサポートもしていきたいと思います。

(左)リビオライフデザイン!サロン内のリビオサステナブルコーナー (右)リビオの防災リュック例

サステナビリティの先を見据えた新たな概念

吉野
SDGs達成目標の2030年を控えて、各社がサステナブルに取り組むなかで、当社もしっかりと社会課題と向き合うことはもちろん、私自身は、サステナビリティの先にある概念に思いを馳せております。リジェネラティブ・デザイン(環境再生型デザイン)という考え方なのですが、簡単に説明すると、維持・保全から再生・回復への発想転換です。すでに農業や水産業、建築業など、様々な業界で取り組みが始まっています。リビオにおいて具体的に何ができるのかは模索中ですが、リビオが『お客さま一人ひとりの人生を考え続けるマンションでありたい』としている以上、その先の未来へも目を向けて、しっかりと研究して、新たな企画に落とし込んでいきたいと思っています。これからもチーム一丸となって、リビオがより豊かな暮らしを実現できるように、考え続けていきます。

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