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タワーマンションの物流問題、ロボットで解決しよう。

タワーマンションの物流問題、ロボットで解決しよう。

〝まとめて配達できるから楽なのでは〟なんて思われがちなタワーマンションをはじめとした大規模集合住宅での配送業務。実際は、セキュリティの厳しさや「移動」の問題などから1つの配達に30分かかってしまうなんてことも。マンション生活者にとっての利便性や安心を保ちながら、タワマンの「物流問題」を解決できないだろうか。2024年、リビオの考えるひとつの答え、〝ロボット〟です。

物流フレンドリーなマンションのために、

ロボットフレンドリーなマンションを実証する。


ソフトバンクロボティクス、日建設計、日建ハウジングシステムさんと協業する「集合住宅における搬送課題解決プロジェクト」が始動しました。経済産業省のロボットフレンドリーな関係構築支援事業としても認定された本プロジェクト。20239月から調査・協議を重ね、20242月マンション館内での「ロボットによる配達」実験を実施しました。今回の記事では、その取り組みと展望をレポートします。

タワマンでの配送の大変さ、調べてみました。


都内の某タワーマンション(約501000世帯)での1日の配送業務(トラックの到着から退出まで)を調査しました。【敷地内にトラックを駐車】→ 警備室で入館手続き&フロア毎のセキュリティキーを借り受け(3つのフロアに荷物を届ける場合は3枚)→ 【各フロアの住戸へ】 下記の図にもありますが、エレベーターの「待ち時間」は低層マンションに比べて長くなりがちでした。「タワマンで3件の配達」、例えるなら、隣り合わせの3軒ではなく20軒先、40軒先への配達といったイメージが近いかもしれません。これは決して「楽ではない」ですね。

「集合住宅における搬送課題解決プロジェクト」調べ・2023年

到着から退出まで225分。

うち、120分をロボットに任せたい。


マンション館内での作業時間225分のうち、「エレベーターの待ち時間・移動時間、フロアを移動する時間」の占める割合がかなり大きい。住戸への移動から荷渡しまでの一連をロボットに代替することで、この日の場合、一人当たり約120分の作業時間の短縮が可能に。
data225分で配送した荷物は? →訪問回数4回:配達数27・宅配BOX4・集荷数5・不在数5

実証実験@リビオメゾン南砂町


マンション館内での配送をロボットが行うために必要な「実装モデルの構築」を目的に、リビオメゾン南砂町で居住者のみなさんと配送業者(出前館さん)の協力のもと実証実験を行いました。

エントランスで荷物を預ける。あとはロボットが住戸へ配送。

検証項目

・マンションの入口から各住戸までの配達をロボットに任せる。
→配達員さんのユーザビリティの検証。エントランスでロボットを操作し荷物を預けてもらいました。

・荷物を住戸へスムーズに配送できるか。ロボットフレンドリーなマンション環境の調査・検証
→エントランスや通路においてロボットにエラーが出ないような環境(光や床材など)の検証。
→廊下で住民とすれ違う際や、搬送経路の住戸の扉が開いた際の安全性のための共用部レイアウトやロボットの仕様の検証。
→配送先住戸に到着後のスムーズな通知・受け渡しの検証。

実験参加者の声

居住者「ロボット相手だと格好も気遣い不要で楽」
配達員「エントランスでロボットに預けて終わるのは感動的」


まとめ・展望


物流の2024年問題以前から、タワマンでの配達は物流事業者にとって問題でした。現在、首都圏のタワーマンションは約880棟、21万世帯が暮らしています。マンションにできること、すべきことはなにか。ロボットを活用し相応のインパクトをもたらすべく、引き続き検証をすすめていきます。

反響


「多くのメディアで取り上げていただき、注目度の高さと期待の大きさを感じています。既存物件、新規物件のロボット実装による新たな価値を探ってまいります」日鉄興和不動産 住宅事業本部・鈴木英太
※下記に一部ご紹介いたします。あわせてご覧ください。

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