大宮初の住・商複合開発が創る新たな街
約90件の権利者様と歩んだ、世代を超えるコミュニティづくり
住宅事業本部 再開発推進部
再開発推進第一グループ
建川 未帆
--
日鉄興和不動産株式会社
住宅事業本部 再開発推進部
再開発推進第一グループ グループリーダー
松宮 基範
大宮駅西口に誕生した「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」。
約90件の権利者様の想いのバトンを受け継ぎ、日鉄和不動産が2011年より事業協力者として参画。
大宮初1となる住宅・商業一体型再開発事業を完成させました。
地域の歴史や課題に耳を傾け、新たな賑わいを創出する街づくりの軌跡を開発担当者に、完了後の想いを権利者様に伺います。
※1995年以降、さいたま市大宮区(2001年5月以前については、乳大苔区鼓当エリア)で供された分族マンションで住・前一体の発タワーマンションは(2021年8月時点)

【INDEX】
1. 約90件の想いを未来へ、大宮スカイ&スクエア」の始まり
2.埼玉ナンバーワンへの挑戦、大宮だからこその価値をデザインへ
3.街に賑わいをもたらし、世代を超えたコミュニティの創出へ
4.権利者様(開発組合理事)から見た、プロジェクト完成までの道のり
1.約90件の想いを未来へ、大宮スカイ&スクエア」の始まり
「人と向き合い、街をつくる。」の想いで、権利者様と対話を重ねる

松宮:「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」が誕生した「大宮駅西口第3-B地区」は、約90件もの権利者様がいらっしゃる街区で、昭和63年(1988年)に大宮ソニックシティが完成した後、バブル崩壊などの影響もありなかなか街づくりが進みませんでした。しかし、平成8年(1996年)頃より地元の方々から「新しく街づくりを進めなければ」という声が上がり始めました。
リビオでは、お客様の人生を豊かにするための4つの価値『4 values』を定め、それに基づき商品開発をしています。最初に現地を見た時、ここはその一つである『今日と未来にうれしい立地を。』を体現できる場所だと確信しました。大宮は埼玉県の2大商圏の一つであり、数少ない新幹線停車駅として、東北・北陸方面への玄関口と位置付けられています。その大宮駅から、わずか徒歩5分という立地ポテンシャルは、住まう方にとってまさに人生を豊かにする「申し分ない場所」だと感じました。そして2011年、当社は事業協力者として、この大宮駅西口第3-B地区の再開発事業に参画することになりました。

松宮:一方で、行政から提示された課題が3つありました。1つめは大宮駅西口の賑わいエリアの拡大、2つめは防犯・減災機能の向上といった安心安全が確保された街、そして3つめは世代を超えた居住人口の創出です。また、大宮の再開発事業に着任する前、私は5年間、北九州・八幡製鐵所周辺の再開発に携わっていました。歴史の重みを背負った街で学んだこと、それは「表の課題の裏側にある、本当の想い」に向き合うことの大切さでした。再開発にあたり、権利者様一人ひとりと向き合って密な対話を繰り返しました。
例えば、再開発組合の理事長は、お母様の代からこの桜木町で旅館業を続けてこられたそうです。地元の桜木小・桜木中で生まれ育った権利者様も非常に多くいらっしゃいました。それらの方々のお話を伺うと、皆様が「新しい街になってもコミュニティが大事にされるような街にしてほしい」という想いを語られました。想像以上に、地域に根付いた深い歴史と文化があることが分かりました。だからこそ私たちが目指したのは、単にマンションの開発・販売ではなく、街の課題を解決しながら街の人の想いを形にすることでした。これは当社が企業理念として掲げる『人と向き合い、街をつくる。』そのものです。住民の皆様が誇りを持てる「大宮のシンボル」をつくる―――これが本プロジェクトに込めた私たちの想いです。

2.埼玉ナンバーワンへの挑戦、大宮だからこその価値をデザインへ
埼玉ナンバーワン物件を目指す

建川:大宮は人・物・情報が集まる埼玉の商都です。このファッショナブルで開放的な街の雰囲気を活かし、『明るいトーンのラグジュアリー』というデザインコンセプトを決めました。そして大宮初※1の住商複合タワーとして、522世帯の入居者様に『埼玉でナンバーワンのマンションに住む高揚感』を提供したいと考えました。
「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」は新幹線乗車中等遠くからでも視界に入るタワーマンションです。入居者様だけでなく、大宮に訪れた方にも注目されるよう、特に外観の照明はこだわりました。建物の頭頂部の真ん中と両端部分に照明をつけて、季節の移り変わりを表す暦の「二十四節気」に応じて、約2週間ごとに照明の色が変化する仕掛けを施しました。さらに横のフィンが呼吸をするように動いたり、真ん中の照明も流れ星のようになったりと、ただ点灯するだけでなく、動きにもこだわり、建物の外側からも楽しんでもらえる仕掛けづくりをしています。

建川:「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」の商品企画は『大宮 Lifestylegenic TOWER』をコンセプトとし、暮らしが映える・理想の暮らしを叶えるタワーレジデンスを目指しました。1階のエントランスと4階のグランドロビーは一連の空間として設計しており、エントランスは大宮の歴史と新しさを外から誘い入れる『風』を、グランドロビーはその風によって舞い上がる『花』をテーマにしました。グランドロビーの装飾は、かつて大宮が製糸工場で栄えた歴史を紐解き、金物で糸のモチーフを表現しています。ここには歴史を踏襲するだけでなく、入居者様同士が糸のように折り重なり、新たな交流が生まれる空間になってほしいという願いも込めました。

建川:4階には多数の共用施設を設けましたが、全て入居者様が『一歩先の暮らしを実現できるような空間』を目指してプランニングしました。在宅ワークが当たり前になった今、家でも職場でもない、共用部だからこその魅力があるのではないかと感じました。そこで、ワーキングラウンジは専門家の意見を取り入れ、視点や気分を変えて仕事や趣味に勤しめる空間をつくりました。ワーキングブースや子どもを後ろで遊ばせながら作業ができる小上がりスペースなどを設けることで、新しいアイデアを生み出したり、異業種の入居者様同士が自然につながったりする環境を整えています。

(右下)個室の家具や装飾の色に変化をつけたワーキングブース
建川:また、16階のマルチスタジオには、世代を超えて楽しめるボードゲームを100種類以上ご用意しました。ボードゲームを通して、子ども同士、親子、隣の家族などが自然につながることはもちろん、子どもがサイコロを振る順番を守ることを覚えるなど、社会のルールを体験しながら学ぶきっかけにも有効だと考えています。
松宮:昨今の大規模マンションに共用施設は当たり前にありますが、本物件ではひと工夫、ふた工夫を加えています。実は商品企画中にコロナ禍という大きな社会情勢の変化があり、皆様の生活スタイルも大きく変わりました。それを受けて、一度完成していた商品企画や設計を全面的に見直したのです。その結果、特に共用施設は社会のニーズに合致するようアップデートできました。
実際、お住まいになられているリタイアされたご夫婦にお話を伺う機会があったのですが、「マルチスタジオで息子夫婦や孫たちとボードゲームをしたり料理を作ったりして、本当に楽しく暮らしている」と話してくださったこともあります。当初、思い描いていた『世代を超えたコミュニティ形成や交流』が、マンション内で実現できているのは非常に感慨深いです。

2.街に賑わいをもたらし、世代を超えたコミュニティの創出へ
複合再開発タワーの完成を受けて、担当者としての想いとは

お引渡し後も印象的なエピソードがあります。クリスマスシーズンに外観の照明を赤・緑・白のクリスマスカラーに光らせたのですが、周辺に住まわれている方がSNSに「大宮スカイ&スクエアが粋なことをしている」と投稿してくださいました。入居者様だけでなく、周辺住民の方がそれを見て反応してくださるという波及効果まで生まれて、これからも街のシンボルとして、周辺住民の方も含めて皆様に愛されるマンションになってほしいと改めて感じました。
松宮:権利者様へのお引渡しの時、本当に嬉しそうな笑顔と感謝の言葉をいただいたことは、一生忘れられません。今まで本当にいろいろな物件に携わってきましたけれど、改めて自分がやっている仕事の意味を考えさせられました。
仕事というのはシンプルにいうと価値創造と課題解決だと思っていますが、この物件で生み出せた価値は、目の前のお客様の喜びはもちろん、完成後もコミュニティイベントの開催によって、お住まいの方々や訪れる方々の交流や楽しそうな笑顔が生まれていることです。街の課題であった「大宮駅西口の賑わい」や「世代を超えた居住人口の創出」に寄与できたことを考えると、本当に開発者冥利に尽きますね。

私自身、もともと都市計画を専攻していて、街づくりに関わりたい、そして街が生まれ変わるようなプロジェクトに携わりたいという夢がありました。「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」は、まさにその夢が実現した物件です。そして建設会社や設計会社、デザイナー、その他にも多くの関係者が一丸となって、大宮によいものをつくりたいという想いで、同じ方向を向けたからこそ、プロジェクトが成功したのだと考えます。変化を迎えている大宮駅の先駆けとなる物件として、エリア全体のブランド価値向上につながり、今後もより多くの皆様に愛着を持っていただけたらと思っています。
松宮:マンションはつくって終わりではありません。むしろ竣工してからが本当の評価の始まりです。これからも、入居者様にこの場所で豊かな暮らしを送っていただき、その姿を見守りながら、私たち日鉄興和不動産は、常に新しい価値創造に挑戦していきたいと思います。
4.権利者様(開発組合理事)から見た、プロジェクト完成までの道のり

(右)副理事長を務めた原田 和夫氏 (WAW大宮にて)
※原田副理事長の「はら」は正しくは、厂(がんだれ)に日に小

日鉄興和不動産が運営するコワーキングスペース「WAW大宮」などが入る
齋藤理事長:「大宮サクラスクエア モール」にマルエツさんが入ってくださったことは地域にとって本当に大きな喜びです。日鉄興和不動産の担当者さんが何度も交渉してくださって実現しました。少し高級な食材なども置いていただき、深夜0時まで営業しているので、地域密着のスーパーとしてとても愛されています。そして何より街が若返りましたね。以前は高齢者ばかりでしたが、「大宮スカイ&スクエア ザ・タワー」が完成したことによってベビーカーを押すママたちや、集団登校する子どもたちの姿が見られるようになり、街に活気が戻りました。
この事業が成功したのは、日鉄興和不動産さんをはじめ、建設会社や事業協力会社さん、そして権利者の皆様が本当にワンチームになってくださったからです。世代交代しながら、それぞれがバトンをつないで、みんなで一丸となって取り組めたことが何よりよかった。本当に素晴らしいチームの皆様と大宮西口の新たな歴史を一緒につくることができて、心から嬉しく思っています。
原田副理事長:これから周辺地区の再開発も続きますが、この街づくりが素晴らしいモデルケースになりました。日鉄興和不動産さんと一緒につくり上げた街が、大宮全体の発展につながっていくことを確信しています。


大宮スカイ&スクエアザ・タワー
「大宮」駅西口より徒歩5分
大宮初*1の住商複合開発が実現した、世代を超えて住み避がれる街。
大宮駅西口第3-B地区第一種市街地再開発事業により誕生した、大宮初※1の住宅・商業一体型複合タワーレジデンス。地上28階建て・全522邸。ビッグターミナル「大宮」駅より徒歩5分。安心安全に配慮された中間免震構造で、働き方改革や住民同士のコミュニティ形成にも適応したワーキングラウンジ、マルチスタジオ、屋上階のスカイラウンジなど充実した共用施設も豊富に採用。地域の歴史とコミュニティを受け継ぎながら、新たな賑わいと価値を創出する。
※1:1995年以降、さいたま市大宮区(2001年5月以前については、現大宮区該当エリア)で供給された
分譲マンションで住宅・商業一体の再開発タワーマンションは初(2021年8月時点)
